

日本画の画材と技法から創り出される松下作品は、素材が持つ有機的な画面が特徴です。松下がテーマとする「境界」は、その画面上に多様に浮かび上がり、モノの存在とその関係性をむしろ曖昧にするかのようでもあります。本作は膠を溶かして固める工程を繰り返して仕上げたオブジェ。コンセプトは生々流転。
artist:松下みどり MATSUSHITA Midori
title:おはよう
2024年
膠、黄土
作品サイズ: 150×150×150mm
MATSUSHITA Midori_____
「境界」をテーマに制作を行なっている。人の内と外を隔てる皮膚と、人界と自然崇拝に見られる聖域とを隔てる境界を対応させ、人と他者、人と土地の関連と隔たりの関係を可視化する。その際、作品に使用する画材というモノの性質に着目し、膠の立体と日本画に出力している。
2024 3月 京都芸術大学大学院 芸術専攻 美術工芸領域日本画分野終了