山下裕美子は制作工程で紙を使用することで、ごく薄い皮膜のような磁器の作品を制作している。泥状の磁土を和紙や布の上に薄く塗り重ねて焼成する磁器は、燃えて無くなった紙や布の痕跡を写している。それは、そこに「あった」ものに支えられて、そこに「ある」といえようか。 本作は、soft hope「時の粒 particle of time」と対で制作されたものです。 artist：山下裕美子 YAMASHITA Yumiko title：石の紙　fossil paper 2022 陶磁器　porcelain | BOXケースについて| 作品はsoft hopeシリーズ共通のオリジナルケースに納められています。 ケース外寸/ H207xW199xD65 mm 木製、外側ケース(三方背引出し式)＋内箱。 YAMASHITA Yumiko＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 2004年　京都教育大学造形表現コース卒業。 主な展示に、京都府美術工芸新鋭展(京都文化博物館 2008)、琳派400年記念新鋭選抜展(京都文化博物館 2015,16)、個展「きおくの輪郭」(京都陶磁器会館 2016）「石の紙」「くうきの輪郭」「記憶の輪郭」「白図」(+1 art 2015,16.17,19) 他。